これからが夢の途中
また、明日からやろうかな。
そんな言葉は聞き飽きた。
毎日なんとなく過ぎていく。
朝何となく目覚めて、何気なく午後になって、いい夢見れないかと願って寝る。
そんな日々がすぎて、今にいたる。
特別なイベントがなくても毎日楽しいし、
辛いことがあっても、なんとか乗り越えられた。
ただ、そこには強烈な感情がなかった。
テレビで流れてきた幼児の将来の夢。
警察官?サッカー選手?看護師?
そんな素直にやりたいことを言えた日があったけかな。
やっぱ、一流の人は使う言葉が違うなあ。
17歳でアメリカに渡るって…
選択の精度がシンプルに違っていた。
いろんな情報が頭の中をめぐる。
そうすればするほど、視野がどんどん狭くなっていった。
どんどん行動ができなくなっていった。
今の自分を直視するのが怖かった。
何もしたくなかった。
SNSに逃避したかった。
そんな、僕を救ったのは音楽だった。
どんよりとして、絶望と落胆を孕んでいた人生の空気感が一変した。
僕の現実に音楽の美しさが入り込んできたから。
それがあったから、現実の世界も少しずつ良くなっていった。
これからが夢の途中だから